SDGsに関して皆様はどのような見解をお持ちでしょうか?
みんなで取り組もうと意欲的な意見もあれば、日本だけが頑張ったって意味がないという意見など様々です。
そのようなことは別の記事でも触れています。
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不動産にもSDGs。住み続けられるまちづくり?
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そんな中、個人的な取り組みではなく、法人の動きで見たときに、SDGsに取り組むことが企業の社会的評価を上げることや、もはや企業はそれに取り組まなければいけないという義務感すらあるのが今の現状ではないでしょうか。
しかし、ここで問題があるのはSDGsに全く関与性がない業態の企業が行うSDGsは非常に間接的な取り組みとなり、果たしてそれはSDGsなのか?と疑問に思うようなこともあります。
先述した企業の社会的評価を高めるためや義務感からの施策で偽善的な行動があるのも事実です。
そして、今回私がご紹介したいのは「警備ログ」という企業の取り組み。
警備ログは名の通り警備会社からSDGsを発信しているようですが、全くSDGsとの関与性が見当たりません。
では、なぜ今回私が警備ログを取り上げたのかご説明します。
警備ログってどんな会社?
警備ログは建設現場、道路工事、イベント、常駐の警備員やガードマンの手配を「警備ログ」に依頼することで、警備ログに登録している全国の警備会社へ一斉に通知し、手配可能な警備会社を探す全国警備会社検索サイトを運営されている企業です。
参考:警備ログ https://keibi-log.jp/
公式サイトを見る限り、THE 警備の会社。
とは言いつつも案件の受注の仕組みが近代的という印象もありますね。
では、この警備ログはどのような取り組みをされているのでしょうか。。
警備ログの取り組み
警備ログでは警備業だけでなく、SDGsにも取り組まれています。
※SDGsってなに?という方は上記のリンクを参考に(軽く解説しています)
でも、警備業からSDGs?って不思議になりません?
私は不思議になりました。
全く紐づかないからです。
ではどのような取り組みをしているのでしょうか?
まず念頭にあるのは、警備ログ宣言として
警備業全体に浸透させて2030年までに制服を廃棄したときに発生する業界全体のCO2排出量を55%削減を目指していきます。とのこと。
警備ログSDGs宣言 https://keibi-log.jp/torikumi.html
これを見たとき「え?どうやって??」と疑問でした。。。
実は私もこのブログの運営とは別にSDGsの取り組みも発信しており、情報を調べていたところ警備ログにたまたま行き着きました。
不動産メーカーに在籍していた過去から私も何か紐づけようと考えていたのですが、不動産とSDGsを直接的に紐づける全く案が出てこなかったので、特に興味を持ったわけです。
で、どのような取り組みかは上のリンクから見れるので、簡単に説明しますが、
要するに警備服をリサイクルしようという話です。
それだけ??とおもった方いるかもしれませんが、これが奥が深い。
というか自分ではここまでできない。。。
もっと具体的に説明すると、警備会社は日本に9500社あって警備人口は55万人いると、、、
そして、その方々が着る警備服は産業廃棄物ということで捨てるのにお金がかかるし、企業や個人の名前が履いていることから売ることも当然できない。
警備服は着る人がいなくなった瞬間、お金がかかるゴミにかわるのです。
そんな警備服をリサイクルして新な警備服を作り、「服で服を作る」ことでCO2の削減につながるというわけです。
そして、ただリサイクルするだけではなく、そのユニフォームを使用するだけで、使用した側の企業はSDGsに加担していることを名乗れるわけですから、お互いウィンウィンの関係を構築できます。
警備ログのSDGsに加勢することが大きな結果生む
この記事は正直に言って、案件でもなんでもありませんが、日本からのSDGsの大きな成果を生むツールの一つとして紹介しています。
警備ログは現在は企業用ユニフォームをメインにリサイクル活動を行っているようですが、これが衣類全般になればどうでしょう。
日本では衣類の廃棄が約170万トンもあるようですが、これらが少しでも減るだけで大きな違いになりますね。
また、環境以外で考えても衣類は山に埋められているわけですから、ゴミ山が増えるとどうでしょうか?
考えてみてください。
日本の土地、いや地球上の土地は有限です。
これ以上ゴミが増えて、でも捨てるための山は必要で、そのたびに山に埋めて。。。
日本の山がほとんどゴミ山になってしまいます。
ただでさえ価値がない山林ですが、本当にお荷物な土地が増えてしまいます。
日本の良さの一つに、四季があり、夏は緑豊かで秋には紅葉が赤く風情を感じることができますよね。
ゴミ山が増えると、そんな光景も失われます。
多くの人は生きている今が良ければそれでいいという考えでしょうが、私達が残した子孫は、私達が遺した産物に生きます。
警備ログのような会社があるおかげで自分が買うもの一つだけで環境に配慮することができますので、みなさんの今後の意識の変化に少しでも影響があれば幸いです。
今後、私自身もアンテナを張り、何か不動産と絡めて発信ができるよう尽力したいと思います。